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​振付コラム

Choreo+Column

NASM認定パフォーマンス向上スペシャリスト取得しました

更新日:2023年7月16日

こんにちは、振付師のうぽるです。


先日、NASM-PESというスポーツトレーナー向けの資格の試験を受験し、合格することができました!


今回は合格を期に

・NASM-PESとはどんな資格なのか

・この資格を取得することにした理由

・資格を使ってこれからしていきたいこと

についてご紹介したいと思います。





(今回の記事はこの動画の記事版です。読むより見るのがお好きな方はこちらの動画をご覧ください)







そもそもNASM-PESとは?


NASMとはNational Academy of Sports Medicine

日本語では「全米スポーツ医学アカデミー」です。


アメリカの理学療法士が作った団体で、全世界95ヶ国に展開しているのだとか。

NASMはフィットネス系の資格を何種類も発行しているのですが、その中のPESという資格を取得しました。


PES=Performance Enhancement Specialist

パフォーマンス エンハンスメント スペシャリスト


エンハンスメント=「向上させる」なので、

「パフォーマンスを向上させるスペシャリスト」ということになります。


この資格名からも想像がつくかと思うのですが、基本的にはスポーツトレーナーのための資格です。

「スポーツトレーナーとして、選手がより高いパフォーマンスを上げるために、どんなトレーニングを提供したら良いのか」という内容を体系的に学ぶことができます。







ちなみに本家アメリカの公式テキストはコレですが






実際はこちらの英語のテキストで勉強しているわけではありません。

日本語翻訳されたオンラインの教材があるので、そちらで勉強しました。

海外の知見を母国語で学ぶことができてありがたいです。








NASM-PESを取得することにした理由


NASM-PESはスポーツトレーナー向けの資格ではありますが、もちろんうぽはスポーツ選手でもなければ、スポーツトレーナーでもありません。

スポーツはむしろ苦手な方ですね……(笑)


あくまで振付師・ダンス講師であることは変わりません。


ですが。

ダンスにおいて身体作りって本当に大事なんです。

このことを日々の講師生活の中で実感しています。


心地よく踊れる身体作りのために、骨格や筋肉についてこれまでも独学で勉強してきたのですが、今回改めて、資格という形で体系的に学ぶことにしました。


「ダンスにおいて身体が大事」ということを、もう少し深掘りしていきます。








身体には防御反応が備わっている


例えば。

踊っている中で、「足を高く上げたい」と思うとします。


自分では「なるべく真上まで上げたい」とイメージ(意識)するわけですが、

実際の可動域(柔軟性)は斜め上くらいまでしかないとしますね。


この場合、もし身体が、無理やりにでも真上まで上げることを許してしまうと、その時に怪我をしてしまうかもしれませんね。


なので身体は(正確に言うと身体中にちりばめられた感覚器官達が)、「ここまでしか安全じゃないよ。これ以上あげちゃダメだよ」と教えてくれます。結果として、いくら「真上」をイメージしても、実際に上がるのは斜め上までです。

これが身体の防御反応なんですね。



だけど踊る本人からすれば

「自分が意図したように身体が動いてほしい」

「ちゃんと意識してるのに、なんで高く上がらないの?」

と思いますよね。



ダンスにおいては「自分が意図したように自由に踊れる」のが一番心地よい状態だと思います。

その状態になるためには、身体の可動域や筋力自体を変えていくのが近道です。








駆け出しのアイドルさんあるあるの「体力不足・筋力不足」


華やかなアイドルも、ステージではとても体力が必要です。

ジャンプやステップが多い振付の曲の場合、1曲踊りきるだけでもなかなかハードですが、ライブパフォーマンス(通常は20分~2時間程度)では更に体力を消費します。


ですが、駆け出しのアイドルさんには、それに耐えるだけの体力が備わっていません。

曲の後半や、ライブの後半の曲にさしかかると、どんどん疲れがでてしまいます。


アイドル本人は、「もっと元気に踊りたい」「可愛く踊りたい」「疲れてるとこ見せたくない」「ファンの人を盛り上げたい」と、気持ちとしては思っているのですが、体力の方が追いつかないので、どうしても疲れた姿を見せてしまうんですね。


いくら若くても、トレーニングなしでは体力不足に直面してしまう、ということです。








骨盤・股関節の歪み


受け腰(骨盤後傾)・反り腰(骨盤前傾)といった言い方を見かけたことはありませんか。


腰という漢字は「体(にくづき)の要」と書きますよね。

腰(骨盤)はダンスにおいても本当に大事なんです。


例えば。

「立ち位置移動が遠いときに、指定のカウント内にいつも移動が間に合わない」

「足を前に一歩ステップで踏み出すとき、つま先も正面に向けようと思っているのに、なぜか勝手につま先が外に向いてしまう」

などの課題を抱える生徒さんがいます。


前者の「移動が間に合わない」に関してはいろいろな原因があるので、必ず骨盤の歪みが原因というわけではありません。

ですが、「骨盤に歪みが出ているので、股関節の可動域が狭くなっていて、それによって足幅を広く取ることができず、結果として移動が間に合わない」という事例が多くあります。


後者の「つま先が外に向いてしまう」も、骨盤股関節の歪みと、それによる動きの癖から発生しているものです。


身体の歪み・動きのクセを放置していると、「自分が意図したように踊れない」状態が続いてしまいます。








意図したままに自由に踊るためにはトレーニングが必要


以上3つの事例から

「いくら強く意識しても、それだけでは身体は意図通りに動いてくれない」ということがわかります。


「こういうふうに踊りたい」「こんな感じに身体を動かしたい」と、気持ちの上では思っていても、身体がそれができる状態になっていないと、空回りしてしまいますね。


そんな状況を変えるためには、適切なトレーニングをして、「身体が出来ること」を増やしていきましょう!



トレーニングの中身としては


・筋力トレーニング

・心肺機能のトレーニング

・可動域(柔軟性)トレーニング


の大きく3種類があります。


どれもやった方が良いことは皆さんご存知だと思うのですが、

自分の身体をパフォーマンスを改善するために、どんなトレーニングを、どれぐらいやればいいのかは悩まれると思います。


これまでもレッスンの中で色々なご提案をしてきましたが、より的確なご提案で生徒の皆さんの成長をサポートしたいと思い、今回NASM-PESを取得することにしました。







取得した感想


今までもこういった内容を独学で勉強してきたので、もともと好きな分野ではあるのですが、今回改めて体系的に勉強することができて、勉強中は本当に楽しかったです。


自分の知識の穴や、今まで学んできたことのつながりがわかりました。

またこれまでは、独学で学んだ内容が「これエビデンス的にどうなのかな」と不安に思うことがあったのですが、今回のNASMは理学療法士監修ということで、エビデンスがしっかりしている教材内容なのもよかったです。








学んだ内容を、生徒や皆さんにシェアしていきたい


最後に、この資格を取った今後、やっていきたいことについてです。


まずはやっぱり生徒さんに還元したいなと思います。

ダンスを自由に楽しく踊ってほしいですし、その状態になるまでの期間がなるべく短い方がいいですよね。


自由に踊れるようになったとしても、それまでにかかる期間があまりに長いと、だんだんと「踊れないのがしんどい」とい気持ちが大きくなってしまうと思います。

なるべく自由に踊れる状態に早く到達してほしいので、そのサポートは惜しまずやっていきたいです。






ダンスとトレーニングの投稿をしていきます


それから、うぽるが直接レッスンをしていない方々にもこれらの知識をお伝えしていきたいなと思っています。


「ダンスのこんなお悩みにはこんなトレーニングがお勧め」

といった内容をたくさん発信できたらと思いますので、これからの投稿を楽しみにしてもらえたら嬉しいです。


YouTubeのチャンネル登録や各SNSのフォローなどぜひよろしくお願いします。







YouTubeは最近チャンネル登録者1000人超えましたありがとうございます!


※Instagramは近日新規アカウント開設予定です






解剖学に基づいたダンスレッスンを


マンツーマンまたは少人数のオーダーメイドダンスレッスンを行っています。


「自分のダンスパフォーマンスを改善したい」アイドル・タレント・ダンサーさん

(もちろん、レベルアップしたい趣味の方もOKです!)

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この記事のライター


うぽる(本名)

振付師。自身の音楽活動経験を活かした「キレキレに踊れるのに息切れしないで歌える」振付が得意。オンラインとリアルを組み合わせて行う丁寧な指導にも定評あり。

主な実績に、ANIME EXPO公式ソング振付、Rakuten Optimism2019お買い物パンダアトラクション振付/モーションキャプチャーダンサー、株式会社スリーボンド社歌振付、各種アイドルグループ・Vtuber振付などがある。




 

作品世界・事業内容に共鳴する振付を創造します






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