文化祭、体育祭、結婚式の余興、学校の授業など、踊る機会は意外とたくさんあります。
ダンスを作る担当になった!
でも全然気に入った振り付けが思いつかない!
そもそもどうやって考えたらいいの?手順さえわからない!
もう煮詰まった!頭パニック!!
今回はそんな時のための記事です。
「踊るのは得意だけど振り付けは苦手」と、ダンス経験があっても振付に苦手意識を持っている人は多いです。ダンスチームで振付担当になったり、自分のソロを考えなければならなくなって焦っているダンサーもいるかもしれませんね。
うぽ(筆者)も今は振付師としてお仕事をしていますが、昔は振付が大の苦手でした。
ダンス経験が浅い人に「振り付けを考えろ!」というのはそもそもかなりの無茶ブリなのですが、もう大丈夫!この記事があなたをばっちりサポートします!
◆すべてのスタート!まずは曲を決めよう!
すでに曲が決まっている方はこの項目はすっ飛ばしてOK。
「ダンスを作る」ことしか決まってないという人は、いきなり動きをつくろうとしては絶対にダメです。
まずは曲を選ぶところから!それがすべてのスタートです。
◆ダンス見た人にどう感じてほしいのか、ゴールを見据えよう
曲を選ぶ時も、実際に振付を作る時も、常に大切にしてほしいことがあります。
それは「このダンス見た人にどう感じてほしいか、ゴールを見据えておく」ということ。
これ、めちゃくちゃ大事です。
振付してるあいだ一瞬も忘れちゃいけないくらい、大事です。
もう少し具体的に話します。
文化祭にしろ、余興にしろ、ダンスチームのショーケースにしろ、ダンス動画の撮影しろ、必ず観客がいますよね。
このダンスを見てくれるのはどんな人たち?
(´-`).。oO(結婚式の余興だから、新郎新婦の友人と家族かな)
このダンスを見終わった後にどう感じてほしい?
(´-`).。oO(新郎新婦にハートフルでハッピーな気持ちになってほしいな)
そのためにはどんな選曲・振付にするのがいいかな
(´-`).。oO(明るいラブソングで、ノリノリなリズムや元気なポーズを多めにしよう)
なにを当たり前のことを…と思うかもしれませんが、振付が煮詰まってくると、ここがブレブレになってしまうことがとても多いのです。最初にしっかり考えて、メモをして、もしチームで分担して振付を作っているなら、全員で同じゴールを共有するようにしましょう。
振付作りが煮詰まったときは、必ずここに立ち返るようにしてくださいね。
◆人数や踊る場所、制限時間などの条件を確認しよう
一緒に踊る人が初心者ばかりなら、振付は簡単に踊れるものでなければいけませんし、準備期間が短いなら、シンプルで覚えやすいものがいいでしょう。
ステージが狭いならあまり移動が大きくないほうがいいですね。
家で撮影するダンス動画なら、足音が大きい動きは避けたほうがベターでしょう。
ダンスチームのショーケースなどは、1チームあたりの持ち時間が決まっていることがほとんど。事前に確認して、曲がそれより長いならば編集でカットする必要があります。
振付を作ってしまってから「しまった!」ということにならないよう、最初にこれらの条件はしっかり確認しておきましょう!
◆音楽、振付、ジャンル、衣装がチグハグにならないよう一貫性を大切に
切ない失恋ソングなのにぶりっ子な振付だったり、
アップテンポなのにスローな動きばかりだったり。
かわいい曲なのに衣装がトゲトゲだったり。
ハートフルな曲なのに眉間にしわを寄せて踊っていたり。
これらの違和感も狙ってやっているのであれば良いのですが、振付初心者がいきなりこういったことに挑戦しても「なんだかチグハグだな」という印象しか残さないので、避けておいたほうが無難です。
楽曲、振付、衣装、表情。すべてが一貫性をもったダンスを創作できたら、見る人に感動を与えるパフォーマンスになりますよ!
◆似ているダンス動画から動きのパーツを集めよう
さて、もう少し具体的な手法に話を進めましょう。
そもそもいきなり「無」から振付をひねり出すのは至難の業。
とはいえ、何かのダンスをそのまま使ったらパクリになってしまいますね。
そんなときは、
作りたい振付に似ているダンス動画をいくつか集めて
その中から動きのパーツを抽出し
それらのパーツを組み合わせて振付を組み立てる
という手法がおすすめ。
えーそんなの作ったことにならない!パクリじゃん!と思いますか?
そんなことはありません。
そもそも世の中のほとんどの振付は、かなりの部分が「既にほかの作品で使われた動きの組み合わせ」でできています。動き自体に新しさがなくても、組み合わせがステキだったら、それは立派なオリジナル振付になるのです。
それでも「ただ組み合わせた感」が否めないという場合は
「足のステップはそのままに手の動きだけ変える」
「手の動きはそのままに下半身のポーズだけ変える」
「同じステップでリズムを半分の速さにしてみる」
など、ひと手間加えてみましょう。さらにオリジナリティある振付に育てることができます!
◆楽曲を隅々までよーーーく聴こう
振付は音楽を聴きながら作るのが大切です。
振付を作る前も聴き、作りながらもたくさん聴いて、とにかく聴いて聴いて聴きまくってください。
メロディだけ、リズムだけ、歌詞だけと、どれかひとつの要素だけを聴いていると、振付も単調になってしまいます。他にどんな音が入っているかな?どんな変化があるかな?と、注意深く聴いて、その音たちをダンスで表現するように意識してくださいね。
ダンスと音楽を聴くことの大切さはこの記事↓でも書いています。
合わせて読んでみてください。
「ダンサーもアイドルも実は音楽聴いてないんじゃないか問題。
ダンサーのための音楽リスニング法を紹介します。」
◆盛り上がりは後半に!見せ場を上手に使って飽きさせない構成にしよう
せっかく踊るなら「見せ場」作りたいですよね。
かわいいポーズ、全員で揃ったユニゾン、アクロバット…
シンプルに「ここの振付気に入ってるんだよね!」でも良いです。
そんな「見せ場」を武器にすればとても素晴らしい作品に仕上げられそう……なのですが、そんなときこそ頭に留めてほしいことがあります。それは
「オイシイところこそ、ちょこっとピリリ」
「盛り上がりは温存して後半に」
です。
どんなにスゴいアクロバットも、1分間ずっと見せられたら、最初の驚きはどこへやら、観客はそのスゴさに慣れて驚きが薄れていくでしょう。
花火大会も、ここ一番の大玉はクライマックスに取ってありますよね!
見せ場こそ、慎重に。
少なめにピリリと利かせて、驚きをかっさらってください!
◆今回のざっくりまとめ
振付づくりに煮詰まったら
・観客に伝えたいことに立ち返る
・しっかり楽曲を聞いて、いろいろな音やリズムを表現する
・見せ場こそ温存して効果的に使う
の3点を意識してみてください!
◆プロの振付師に、自分の振付へのアドバイスをもらおう
自分が作った振付、どうしたらもっと良くなるのかわからない。
自分の振付にアドバイスがほしい。
うぽるのダンスレッスンでは、生徒さんがご自身で作られた振付を題材にレッスンすることができます!
あなたの振付にアドバイスしたり、一緒に振付を考えたり。その振付がもっとうまく踊れるようにレッスンしたり。
一般のダンスレッスンは「ダンスがうまくなるためのレッスン」なので、振付自体を見てもらえる機会はほとんど無く、かなり貴重だと思います。
プロの振付師から振付作りを学びたい方、こちらからお問い合わせください。
動画のみで完結するオンラインレッスンもご用意しています。
※「自分で作った振付でレッスンをしたい」という旨をお問い合わせ時にお伝えください。
※「自分で作った振付でレッスンをしたい」という旨をお問い合わせ時にお伝えください。
やっぱり自分で振付を作るのが面倒!という方は振付依頼をどうぞ
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