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​振付コラム

Choreo+Column

ダンサーになりたい!ダンスで仕事を得るためにやるべきこと【ダンスで生きる対談Ⅰ】

更新日:2021年2月11日

ダンサーになりたい!ダンスで仕事をしたい!と思っているけど、何から行動していいかわからない…と困っていませんか?

なんとなくオーディションを受ければいいのはわかるけど、オーディションってどうやって探すの?オーディションではどんなことするの?とわからないことだらけですよね。


そこで今回は、ダンサーマネジメント・キャスティング会社Liliom Inc.(リリオム・インク)」の代表で、ご自身もキャスティングをされている上原ゆりさんにお越し頂き、対談形式でお話を伺っていこうと思います!




ゲスト|上原ゆり

Liliom Inc.代表。キャスティングマネージャー。

コンテンポラリーダンサーとして舞台、CM、MV、LIVEなどの出演、振付、監修、多数。

その後、豊富なダンスの知識とプレイヤーとしての現場キャリアを活かしキャスティングとして活動、リリオム・インク(合同会社Liliom)を設立。

ダンスアーティストと企業案件のマッチング、「現場対応力のある感性豊かなダンサー」の育成に力を注いでいる。  【WEBSITE】






聞き手|うぽる

振付師。ダンスと歌の経験を生かした「キレキレに踊れるのに声がぶれない振付」と、丁寧な指導には定評あり。主な実績は、ANIME EXPO公式ソング振付、NHK番組振付、Rakuten Optimism2019お買い物パンダアトラクション振付/モーションキャプチャーダンサー、株式会社テンポイノベーション社歌振付で社歌コンテスト受賞など。仕事上でダンサーのキャスティングが必要になると必ずゆりさんを頼っており絶大な信頼を置いている。【WEBSITE】








うぽる:  ダンスのお仕事あれこれ、ダンサーオーディションのことをゆりさんに沢山教えてもらおう!という対談企画の第1弾です!ゆりさんよろしくお願いします!


ゆり:   うぽるさん、ご紹介ありがとうございます! 

みなさん、はじめまして。ダンサーキャスティングをやっているゆりと申します。

今日はダンサーが受けるオーディションについて、私が知っている限りですがお話していこうと思います。みなさんの今後の活動に役立つお話ができれば嬉しいです!







◆ダンスのお仕事にもいろんな種類がある


ゆり:   一口に言ってもダンスのオーディションっていろいろありますよね。

ダンススタジオや専門学校でダンスを学んだみなさんが、「さぁ、お仕事をしよう!」と、どこへ向かうかは目標によって違うと思います。

テーマパーク(ディズニー・USJ・サンリオ他)、劇団四季などの劇団、事務所(ダンサーだったら東宝芸能さんを受ける方が多いですね)などです。


ゆり:   後は単発の案件、劇団ではないミュージカル(大きいところだと、ホリプロや東宝)、CMやミュージックビデオ等の映像のお仕事、アーティストのバックダンサーのお仕事ですね。





うぽる:  「ダンスのお仕事」と言っても、いろんな種類があるってことですね。どうやって選べばいいんでしょうか?


ゆり:   主に得意とする、または好きなジャンルで決まってくると思います!

バレエやジャズが好きならミュージカルやテーマパーク、ストリートが得意ならそれを活かせるバックダンサーなど。

またはっきり言うと、身長や容姿でもある程度進める方向は限られてくるのが現実です。


うぽる:  ダイエットやメイク技術など、努力でもある程度カバーできるけど、それでも生まれ持った身長や骨格は変えられないから、知っておきたい部分ですよね。その「現実」、もう少し詳しく教えてください!


ゆり:   テーマパークなどは私がキャスティングで関わっている訳ではないので、活躍中のダンサーのキャリア(過去の芸歴)から見えてくる情報で「こういう傾向がある」というお話になりますが


うぽる:  ぜひ!


ゆり:  やっぱりディズニーダンサーはスラッとした背の高い方が多く採用されている傾向があるので、背が低すぎると合格は難しいと思います。逆に小柄で可愛いらしい外見の子は「ディズニーは落ちたけどサンリオに受かった!」という話も多いです。

もちろん、中には特別にスキルが高かったり魅力があれば傾向など吹っ飛ばして合格し、メインのショーに出演しているダンサーもいます!


うぽる:  身長が低い人にも高い人にも、適材適所でチャンスがあるってことですね。


ゆり:   とても背が低い(140cm台・150cm台の前半)とダンサーとしては無理なんじゃないか…と思ってしまう方が多いと思いますが、劇団四季なんかは子どもの役を演じる役者が必要ですので、背が低いことが強みになることもあります。

近年では某大手事務所のミュージカルでも、小柄な女性が必要とされる演目がありました。

もちろん劇団四季もその他大型ミュージカルも、ダンスだけでなく、歌とお芝居トレーニングを積んでいることが必須になります!


うぽる:  バックダンサーはどうなんでしょう?「有名アーティストのバックダンサーになりたい!」という思いで頑張ってるストリートダンサー、すごく多いと思います。


ゆり:   バックダンサーは制作会社がオーディションをするというより、振付師やそのアーティストのバックダンサーを長くやっている方の推薦でダンサーを補充することが多いです。バックダンサーを目指している方は、まずバックダンサーをされている、または振付師をしている先生につくことをお勧めします!


うぽる:  ルートが全然ちがうということですね。








◆ダンスのオーディションってどんなことするの?


ゆり:   とはいえ、劇団四季やテーマパークは公募の際の募集要項や他の経験者の方が書いていそうなので(笑)、今日はCMやミュージックビデオなどの映像のお仕事のオーディションについてお話しようと思います。もちろん守秘義務があるので、あくまでお話できる限り…です!


うぽる:  ぜひ聞かせてください!そういうギリギリトークがみなさん一番聞きたいと思います(笑)


ゆり:   まず映像案件についてお話ししますね。


うぽる:  映像案件というのはCM、ミュージックビデオ(MV)、プロモーションビデオ(PV)、映画などの出演ですか?


ゆり:   そうです!

海外のオーディション番組なんかだと、若いダンサー志望者が自分の履歴書を持って会場に長蛇の列・・・なんて風景がありますが、実際ひっそりとしたものです。だいたいは制作会社内でひっそりと行われます。

もちろん、まず最初に書類選考が必ずあります!!ここで落ちたら緊張する隙もなくオシマイです(泣)











◆絶対しちゃダメ!こういうダンサーは書類で落ちます【基本編】


うぽる:  まずはダメな事例、これをしたら絶対落ちる、という書類から教えてもらえますか?(笑)


ゆり:   海外なんかだと書類選考がないことも多いですが、日本のオーディションには99.99%書類選考がある、もしくは書類選考のみ!なんてこともしばしばありますので、書類作りはとても重要です。まず、ダメな事例ですね!


うぽる:  書類選考のみで決まることもあるんですね!それはますます気が抜けない…!


ゆり:   書類で何が見られているかというと、その人がどんな人物であるかという「詳しい情報」です。やる気や気合い、感性(大事なんですけどね…)をアピールするところではないということをまず頭に入れてもらいたいです。よって、志望動機なども要らないです!笑


うぽる:  ゆりさんがそうおっしゃるということは、それだけそこで失敗するダンサーが多いということですね(笑)


ゆり:   あはは!実はその通りで、気持ちは伝わってきても必要な情報が抜けていることが多いですね。つまりダメな事例は「必要な情報が抜けている書類」ということになります。


うぽる:  「必要な情報」とは具体的にどんな情報ですか?


ゆり:   まず本人のプロフィール、基本的な情報です。

芸名、本名、年齢(生年月日)、身長、体重、スリーサイズ、は絶対です。

よく芸名…というかダンサーネームだけを送ってくることがあるのですが、名前被りもあるので本名は絶対載せてください

また、年齢が非公開の場合でもオーディションでは伝えないといけないケースがほとんどです。公にする情報ではなく、審査する側だけが見るものなので・・・


うぽる:  意外と普通というか、ここまでは想定できる範囲かなと思いました。こういった情報は、履歴書のようなフォームがあって、そこに記入していく感じなんでしょうか?


ゆり:   お声がけした時点で、記入して欲しい項目をまとめたもの(プロフィールフォーマット)をお渡ししています。提出するオーディションによって書かなくてはいけないことが若干違うので、ご自身で書類資料をお持ちの場合ももう一度全て項目を埋めてもらっています。










◆スマホ&自宅でOK!宣材写真は今すぐ撮ろう!


うぽる:  書類も気が抜けないですね!オーディションに受かりやすい書類の作り方も、のちほどお伺いしたいのですが、とにかく最初に用意しなければいけないものを教えてください!


ゆり:   オーディション用に最低2枚、写真が必要です。バストアップ(上半身が写っているもの)、全身(足の先から頭のてっぺんまで写っているもの)の2枚を必ず用意していてください。

専門のフォトスタジオで撮影するのが一番いいですが、それも間に合わない場合は写メでもいいです!帽子や眼鏡などはなしで、お顔がはっきり写るように撮影してください。


うぽる:  時間がなければ、とりあえず自宅で、家族に撮影してもらった写真でも大丈夫ってことですね。お手本になるような写真があれば見せてもらえますか?


ゆり:   例えばこんな感じですね!背景はできるだけシンプルだといいですが、カーテンの前や扉前でもOKです。本人の服装やポーズがナチュラルなものがいいと思います。



スマホ撮影の仮宣材写真 画像提供:木原萌花さん



スマホ撮影の仮宣材写真(バストアップ) 画像提供::木原萌花さん




うぽる:  私もこういうの昔撮ったなぁ…!これならご家族にお願いして、今すぐ撮影できそうですね!宣材写真にオススメのフォトスタジオとかもぜひ教えてもらいたいのですが、ここから先は有料記事で…なんですよね?


ゆり:   そうですね!笑 フォトスタジオは本人や目指す仕事のタイプによって得意不得意があるので、選ぶのは難しいです。今回はタイプ別におすすめをご紹介したいと思います。 


うぽる:  【ダンスで生きる対談】第1回目の有料記事では、【宣材写真を撮るときにオススメのフォトスタジオ(都内編)】や【オーディションの実技審査やカメラテストのとき、ダンサーがやってしまいがちな失敗例】など、これからオーディションに挑戦する方には絶対知っておいて頂きたい内容がぎっしり詰まっています。


ゆり:   ぎっっっしり詰まってますね!


うぽる:  有料と言っても300円。対談シリーズ全巻(3回分)セットで900円ですよね。


ゆり:   内容も濃さで言えば、かなりお得かと!笑


うぽる:  有料記事はこちらです!




 

  • 宣材写真撮影にオススメのフォトスタジオ(都内編)

  • オーディションの実技審査のながれ

  • カメラテストでダンサーがやってしまいがちな失敗例

 



うぽる:  ゆりさん、本日は貴重なお話ありがとうございました!


ゆり:   うぽるさん、こちらこそありがとうございました!


うぽる:  上原ゆりさんとお届けする【ダンスで生きる対談】シリーズは全3回の予定です。次回は「ダンサーになりたい!ダンスオーディションに受かるためにやるべきこと」というテーマでお届けします。






次回の記事

2月11日頃公開します。










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