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​振付コラム

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ダンサーになりたい!ダンスオーディションに受かるためにやるべきこと【ダンスで生きる対談Ⅱ】

更新日:2021年2月17日





ダンサーになりたい!ダンスで仕事をしたい!でもどうすればいいかわからない…という駆け出しダンサーの皆さん。

オーディションを受ければいいのはわかるけど、オーディションってどうやって探すの?オーディションではどんなことするの?オーディションに受かるにはどうしたらいいの?

そんな疑問にお答えするため、ダンサーマネジメント・キャスティング会社Liliom Inc.(リリオム・インク)」の代表上原ゆりさんをお呼びして、対談形式でお話を伺います。今回はシリーズ第2弾です。




 

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うぽる:  ゆりさん、今回もよろしくお願いします!


ゆり:   うぽるさん、前回はありがとうございました!よろしくお願いします!


うぽる:  前回はオーディションの種類や、オーディションを受ける際のファーストステップについて教えて頂きましたが、今回はもう少し突っ込んで、受かる書類や宣材写真の作り方などを伺っていきたいと思います。








◆芸歴ゼロならレッスンの頑張りさえも味方にしよう!【芸歴の書き方編】



ゆり:   オーディション書類の作り方、前回は基本情報についてお話ししましたが、今回はダンスに関する詳細情報についてお話ししますね。


うぽる:  ダンサーなら必須の情報ですよね。


ゆり:   メインのジャンルは何なのか、そのジャンルを何年やっているのか、一番得意なジャンル以外にも何ができるのか、できるアクロバット技、商業舞台の場合はレッスン歴の詳細も記載するのが一般的です。


うぽる:  レッスン歴は、師事していた(している)先生の名前や教室名を書くのですか?


ゆり:   「実績」や「芸歴」でアピールできるくらいにキャリアが積んであれば、レッスン歴は必要ありませんが、芸歴がない場合は師事していた先生やスタジオなども細かく書く方がいいです。

制作やキャスティング、または振付師が予め決まっている場合、審査する側が過去にその先生と一緒に仕事をしていたりすると、どんなダンスが得意な子なのかイメージしやすいのは間違いないので。

特に最近は「 ジャズダンス」と言っても幅が広いので、師事していた先生が書いてあると特性が掴みやすいです。


うぽる:  たしかにそれはそうですね。振付師としても、駆け出しダンサーさんの書類を選ぶ時に参考になる情報だなと思います。


ゆり:   そうなんです!駆け出しのダンサーさんは「基本情報、芸歴」だけだと、10行くらいで終わっちゃうので(笑)


うぽる:  ちなみに、ベテランさんはどれくらい芸歴があるものなんですか?


ゆり:   ベテランの方、芸歴7−8年の20代後半の方だと、芸歴だけでA4で4枚、写真とプロフィール入れて5枚になります。


うぽる:  わぁ、すごい量。


ゆり:   それに対して新人はA4で終わっちゃうーー

少しでも書けることは書きましょうという意味もあります。レッスン歴や経歴(自己紹介)など情報をなるべく盛り込んで、自分を伝えましょう。

キャリアを積んでいれば過去の実績で判断できるので、経歴やレッスン歴は不要です。


うぽる:  すごくわかりやすい指標です!








◆芸歴ゼロの卵さん必見!芸歴欄には何を書けばいいの?


うぽる:  今これを読んでる新人さんの心の声、代弁して良いですか?笑


ゆり:   はい!笑


うぽる:  「ベテランさん凄いなぁ、こんなに芸歴あるんだ!それに比べると私は…まだダンスでお仕事なんてしたことないし。芸歴欄に書けることが全然ない。どうしよう…」

こんな感じなんじゃないでしょうか(笑)


ゆり:   あ〜泣 わかります。「芸歴なし」と書いてくる子はもちろんたくさんいるんですが、悲しい気持ちで書いただろうな…と笑 でも落ち着いてください!

誰もが一番最初は新人、芸歴なしですよ!


うぽる: ほんとそうですよね。そんな方のための解説は……有料記事の方でして頂けるんでしょうか?


ゆり:   0からキャリアをスタートさせる道筋をじっくり解説します!


うぽる:  第2弾の有料記事では、芸歴ゼロの卵さんのための「XXXも芸歴にしちゃう裏ワザ」や、実績ゼロから実績を作るための方法、書き方ひとつで有利になる芸歴の記入の仕方などを教えて頂けるそうです。


ゆり:   オーディションを受ける人には是非読んでほしいです!


うぽる:  第二回有料記事は400円。対談シリーズ全巻(3回分)セットで900円となっています。




 

 






◆オーディションに受かるのはどんな人?


うぽる:  さて、すごくざっくりな質問なんですが、キャスティングをされているゆりさんから見て、オーディションに受かるのはどんな人ですか?


ゆり:   この質問の答えは「『お仕事』をする準備ができているか」に尽きる・・・と思っています。多方面から声がかかって、ルックスが良くてダンスが上手くても、お仕事をする準備が出来ていない子は、オーディションに受からないです。と、ざっくりな答え。


うぽる:  私たちのような、既に仕事をしてる人にとっては首がもげそうなほど同意できるのですが(笑)、仕事をしたことが無かった頃の自分にこれを言っても、伝わらないかもしれないなぁと思います……


ゆり:   首もげますよね(笑)


うぽる:  はい、首が筋肉痛になりそうです(笑)


うぽる:  この場合の「お仕事をする準備」というのは、「クライアントさんや関わる人に、ダンスという価値を提供できる人になっている(経験不足で上手くできなかったとしても、そういう意識を持てている)」という理解で合ってますか?


ゆり:   合ってます!説明していただけて助かります。

そこまでの準備が、お仕事やオーディションの経験がない人に出来るわけはないのですが、「そうなろうとする姿勢」が大事ですよね。

本人の精神性までオーディションで見えるわけではないですが、募集のキャストオーダーにマッチした服装や髪型でオーディションに来れるか、ダンス披露があるなら案件に合わせたダンスが出来るか、という点で見えてくると思います。


うぽる:  私はゆりさんのようにオーディション経験が豊富なわけでは全くないのですが、オーディションって最終的には「その案件と合う・合わない」だなと思います。すごくダンスが上手だけど、容姿や身長やジャンルや他のキャストさんとのバランスで「今回は合わないな…」ということもありますし。選ぶ側としては、選ばれるダンサーの気持ちもわかるだけに、そういう時はすごく申し訳なく感じます(汗)

それ故に、「案件に合わせようとしてくれるスタンス」が見えるだけで、案件に対する愛や本気度を垣間見られるし、シンプルに有り難いなって感じますね。






◆明暗を分けるのは「対応力」と「返事の速さ」


ゆり:   「対応力」と呼んでも良いかもしれないですね。

最低ラインとして条件にハマっていること、その上で案件に対応できるかが肝になってくると思います。


うぽる:  うんうん、確かに。オーディションというのは一発勝負な場だけに、その場でサッと意図をくみ取って、自分の踊りや発言を変化させるといった瞬発力も大事ですもんね。


ゆり:   対応力は処理能力も関係してくるかもしれないです。

クローズ案件のオーディションは基本的に〆切がかなりタイトで、最初の書類提出の時点でコンポジット(宣材写真+プロフィール)の他に、指示された写メや動画を添付しなければいけないことも多いですが、これがサッと出来る人、出来ない人に分かれます。


うぽる:  もうエントリーの時点でつまずいちゃう・・・笑


ゆり:   コロナ禍になって、動画選考やzoomオーディションが増えてこの問題が浮き彫りになりました。


うぽる:  確かに。スピード勝負ってわけですね!そういう意味では、シンプルにメールやLINEの返事が速いってのも大事じゃないですか?


ゆり:   返事の速さ、、ものすごく大事です。

エキストラもたくさんいると、決まっていた子が直前に風邪ひいちゃったりで“見つかり次第即決“なんてパターンもあって「行けます!」の一言で決定なのに、返信がない(既読がつかない)。。その時点で終了なので。


うぽる:  巷で度々問題になる「スマホ依存」も、ダンサーの卵にとってはむしろ良い特性かもしれませんね(笑)もちろん、見ただけで返事をしなければ意味がありませんが。


ゆり:   何にせよ、返事が早い子が好印象です!











◆9割のオーディションは非公開?そもそもオーディションを受ける方法


うぽる:  オーディションがどんなものなのか、だいぶイメージはできてきたかと思いますが、オーディションの情報自体はどうやってキャッチすればいいんでしょう?「ダンサー オーディション」とかで検索したら出てきますか?


ゆり:   「ダンサー オーディション」で検索〜っ!しているダンサー志望者がどれほどいることか・・・

残念ながら、CMもミュージックビデオも「これから公開するもの」なので、9割…いや99%のオーディションが非公開だと思っていいと思います。

検索しているダンサー志望者のみなさん、ごめんなさい!


うぽる:  まあ、そりゃそうですよね(笑)

振付案件にも必ず「情報解禁日」というのがあって、その日までは作品名はもちろん、撮影場所や会社名など一切口外してはいけないので、ダンサー募集も当然、公開されないよな~と思います。


ゆり:   ごく稀ですが、振付師の方がSNSで募集していることがあるので、0とは言いません!






うぽる:  でも非公開オーディションも受けたいですよね?どうやったら受けられるんですか?


ゆり:   まずは事務所に入るという手が一つあります。ダンサーが所属したり、登録している事務所がいくつかありますよね。私の会社も、これに当たります。

こういった会社にプロフィールを送り、自分を知ってもらうことで身長や年齢、ダンスジャンルなどが当てはまった場合に情報を送ってもらうことが出来ます。


うぽる:  お、少し道筋が見えましたね!それではまず、ゆりさんの会社にプロフィールを送って所属をお願いすればいいってことですか?(笑)


ゆり:   そういうことになりますね!(笑)

とにかくまずは、情報を持っている人に自分を知ってもらわないことには何も始まらないので・・・

弊社も含め、こういった事務所はダンサーを派遣したり、キャスティング会社や制作会社から、またはうぽるさんのような振付師からダンサーのキャスティング依頼を受けて、募集案件に合ったダンサーのプロフィールを送り出します。


うぽる:  そういった登録ダンサーの方々のおかげで、私たち振付師もスムーズにお仕事ができるんですよね。ありがたいかぎりです。


ゆり:   ただ、どこの事務所もその時々の案件を必死にさばいており、タイミングよく送らないと埋もれてしまうこともあると思いますので、タイミングも大事かと・・・汗

また、それぞれの事務所さんで、ジャンルの得意不得意も多少あると思います。


うぽる:  ふむふむ、では、この記事をご覧のダンサーを志すみなさん、今すぐゆりさんに連絡しましょう!


ゆり:   お待ちしています!(笑)


うぽる:  Liliom Inc.へのダンサー登録はこちらまで!





 




 






  • ・芸歴ゼロの卵さんのための「XXXも芸歴にしちゃう裏ワザ」

  • ・実績ゼロから実績を作るための方法

  • ・書き方ひとつで有利になる芸歴の記入の仕方

これからオーディションを受ける予定の皆さんに、今すぐ!必ず!役に立つ内容です!





 


次回の記事

2月18日頃公開します






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