
YouTubeやTikTokで見かけたあのダンス、覚えてみたい!踊ってみたい!
オンラインのダンスレッスンを受けることになった!
昨今のコロナ渦もあって、「ダンスの振付を動画で覚える」という機会がとても増えていますね。
また最近はプロの現場でも、動画でのダンスオーディションやダンスリハーサルに動画を使うこともとても増えています。
プロダンサー、趣味ダンサー、アイドル、ダンスに関わる全ての人が、もはや「動画でダンスを覚える」ことがスタンダードになっていると言えるでしょう。
どうせ動画で覚えるなら、効率的に、快適に覚えたいですよね?
今回は、スマホでダンス動画を見て覚えるための便利グッズやその選び方を紹介します!
◆壁に貼り付くスマホケース「WAYLLY(ウェイリー)」
まずオススメしたいのはこちらのスマホケース!
なんと壁にくっつけることができるんです。
筆者も実際に愛用しています。
レッスンの仕事の時に、スタジオの後ろの壁に貼り付けて、生徒と一緒に踊っているところを撮影し、レッスンの最後に生徒にAirDropで送ってあげる…なんてことも。
振付を覚えるときは、ウェイリーでスマホを鏡に貼り付けて、お手本動画を見ながら、鏡の自分を見ながら、振付を覚えることができます!
本当にくっつくの?
粘着力落ちないの?と不安になると思いますが、
意外と大丈夫。
さすがに凹凸のある壁紙などだと難しいですが、ツルツルした面なら全く問題ありません。
粘着力も意外と落ちないし、落ちてきたら水洗いすればまた新品同様に復活します。もう2年近く使ってますが耐久性も問題ないようです。
ただし少しでも濡れていると全く粘着しないのと、乾くのに数時間かかるので、洗うタイミングは計画的に!

デザインが豊富で気軽に着せ替えられるのも嬉しいポイントです!
◆スマホ三脚
ただしそんなウェイリーにも問題点があり、iPhone用しか販売されてないんです…。
実際筆者もメインスマホはAndroidなので、ウェイリー使いたさにiPhoneをサブ機に買いました(笑)
じゃあAndroidユーザーのダンサーはどうしたらいいの?というと……
貼り付けるのは諦めて、スマホ用三脚を買いましょう!!

Amazonで「スマホ三脚」と検索すると、山のように商品がヒットしますね。
選ぶポイントは3つ。
1つ目は「高さ」。
ダンスを覚えるために用意するのですから、立った状態で目線の高さにスマホが固定されるのが大事ですよね。
身長にもよりますが、床から150~160cmくらいまで伸ばせる大型のスマホ三脚が理想でしょう。
ただここまで大型のものだと、持ち運びには難アリですよね。「レンタルスタジオに持っていって練習したい」ということであれば、「スタジオ備え付け椅子の上に三脚を置いたときに目線の高さにくる」ものを選ぶと良いですね。
一般的なパイプ椅子の座面高さが45cm程度なので、三脚は高さ105cm程度以上のものであれば大丈夫ではないでしょうか。それでもちょっと持ち運びには大きいですけどね。
2つ目は「剛性感」。
これはネットショッピングでは買う前に確認しにくい部分なので、なかなか判断が難しいのですが、商品写真を見て、やたらに華奢な見た目のもの、レビューを見て「がたつく」「不安定」などのレビューが散見される場合は避けましょう。
特にスマホマウント部(スマホを挟み込む部分)の安定性は大事なので、しっかり確認します。
ただ、よく確認しても、やはり購入してみないとわかりません。
そういった時にオススメなのは、届いたら「すぐに」、「箱を捨てずに」組み立てて、商品の状態を確認すること。
組み立ててみて、あまりにも不安定、ネジがきちんと締まらない等の問題があれば、不良品として返品します。Amazonは返品無料のものが多いので、購入したらすぐにチェックして、問題があればなるべく早く返品申請をした方が良いです。
安定が確認できるまでは、商品が入っていた箱や袋は一切捨てずに取っておいた方が良いですね。
返品無料制度は悪用するべきではないので判断が難しく、簡単にオススメするわけにはいかないところではありますが、個人的な経験としては、それなりに不良品率が高いのと、Amazonの返品は比較的スムーズなので、届いたらすぐの検品をオススメしたいです。
最後に3つ目のポイントは「リングライト」
2つ目までの「高さ」と「剛性感」をクリアしていれば振付を覚えることには支障がないので、「覚えることにしか使いません!」という人はこの項目は気にしなくてOK。
でもせっかく三脚を買うなら、ダンスの撮影にも使いたいですよね?
そんな人には「リングライト付きの三脚」と「アウトカメラで撮影できるタイプのスマホマウント部」のものを選ぶことをおすすめします。
リングライトがあると、不自然な影を出すことなく、自然に明るい動画を撮影することができます。照明に関する知識も不要ですし、お肌も綺麗に見えて一石二鳥。
ダンスのような全身撮影に使うのであれば大きめ(目安として18インチ以上)のリングライトを選びましょう。小さいものだと光量が足りません。
ただ、これもそこそこの大きさ&重さになるので、持ち運びを視野に入れる人はよく検討してください。
「アウトカメラで撮影できるタイプのスマホマウント部」とはどういうことかというと

このタイプではなく

このタイプのマウント部を選ぶ。
ということです。
前者の方が安定感が高い場合が多いのですが、スマホのサイズやカメラ位置によっては、アウトカメラ(メインカメラ)が潰されてしまうので、インカメラ(自撮りカメラ)しか使うことができません。
後者なら外側レンズ部が隠れないので、アウトカメラを使って撮影することも可能になります。
スマホはインカメよりアウトカメラの方が画質が良いので、良い画質で撮影したければアウトカメラを使った方が良いです。そのためにはマウント部の形状も大事。ということですね。
◆Bluetooth独立型イヤホン
スタジオで練習するならスピーカーで問題ありませんが、家で練習する人は家族やご近所を考えてイヤフォンを使う人が多いですよね。
今時Bluetoothイヤホンを持ってない人はかなり減っていると思いますが、ダンス用に選ぶとなると少しコツが要ります。
チェックポイントは3点。
まずは1つ目は、なんと言っても「動きやすさ」。
有線タイプでは見ながら動くことができないので、Bluetoothタイプであることが必須。
また、左耳と右耳が繋がっている一体型ではなく、左右独立型の方が、ケーブルが揺れないので更に動きやすいでしょう。ケーブルが揺れるノイズは結構気になるものです。
左右独立型は、数年前までは片耳だけ途切れたりと安定性が悪かったのですが、最近は安物でもかなり安定していますから、昔買って苦手意識を持っているという人も改めて試してみると良いですよ。
ランニング・トレーニング需要で、動きやすい、はずれにくいスポーツタイプも数多く売られているので、スポーツ向けを中心に探してみましょう。

(手前:AterShokz Open move 奥:BOSE Quiet Comfort Earbods)
2つ目のポイントは「接続の安定性」
Bluetoothには規格のバージョンがいくつかあり、最新はBluetooth5.2(2021年6月現在)です。とはいえ5.2のものはまだ商品数が少なくて、5.1のものが実質的にはほぼ最新と考えて良いでしょう。
ひとつ前の規格であるBluetooth4.0番台比べると、5.0番台はかなり安定性が上がっていますし、自動ペアリングの速度(イヤホンを起動してからスマホに接続するまでの速度)も格段に上がっていて、使い心地が段違い。
ぜひ5.0以上のものを選んでください。
3つ目のポイントは「低遅延」
これ、ダンスのためにイヤホンを選ぶ人にとっては一番重要なポイントになります。
Bluetoothは無線でデータを飛ばす技術なので、かなり素早いとはいえ、多少遅延が発生します。
スマホの側では映像と音がぴったりと合って再生されていても、音だけはBluetoothの無線で飛ばされてから聞く人の耳に届くのですから、映像よりも音声は遅れて聞こえてしまうわけです。この遅れが「遅延」と呼ばれるんですね。
音声だけ音楽だけを聴いているなら、そもそも遅延は関係ありませんし、動画であっても、例えばトーク番組など、遅延が気にならないタイプの映像しか見ないのであれば、この遅延問題は気にする必要がありません。
ただみなさんは、「踊るために」イヤホンを選ぼうとしていますよね。
ダンスにおいて、音楽と動きのタイミングというのはとっっても大事な要素。
ほんの少しでもズレていると、気になるし、覚えにくいし、ダンスが下手に見えるし、ひとつも良いことがありません。
ダンスのためにイヤホンを選ぶなら、ぜひ低遅延なものを選びましょう!
でもどうやって?
少しだけ難しい話になりますが、Bluetoothには「対応コーデック」と言われる規格がいくつかあり、遅延の大きいタイプと、小さいタイプがあります。
細かく見ていくと筆者もよくわからなくなるような専門的な内容なので、ざーっくりと、「ここだけ気をつけて!」というポイントを解説しますね。
結論から言うと、
Androidを使っている人は→「AptX」
iPhone(iOS)を使っている人は→「AAC」
というコーデックのものを選べば良いです。
この2つは両方とも低遅延な規格なのですが、iPhone/Androidで対応している規格が違うので、メインで使っている(ダンス練習に使いたい)スマホに合わせて選ぶようにしましょう。
ちなみにこの差は体感的にもハッキリわかるもので、筆者の私物のAACイヤフォンをiPhoneに接続すると、快適にダンス動画を見ることができますが、逆にAndroidに接続すると、ダンサーが早取りしているように見えてしまいます。これは「音が遅れているから→動きの方がはやく見えてしまう」ということですね。
「AACのものを選んだらAndroidに接続できないの?」というとそんなことはなくて、ほとんどのBluetoothはどちらのOSにも対応しています。
どちらにせよ接続して音楽を聴くことはできるということですね。
「AndroidもiOSも使ってるよ」という人は、ダンス練習に主に使いたいスマホのOSで選べばOKです。

最後にオマケの4つ目ですが…それは「なるべく高音質」のものを選ぶということ。
踊る人には、ぜひなるべく良い音で、たくさん良い音楽を聴いて、音楽と友達になって欲しいなと思っています。そのためには可能な限り「良い音」で聴ける環境というのが大事になってくるんですね。
詳しくはこちらのコラムに書いてます。
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では「どんなイヤフォンなら『良い音』と言えるのか」というと、これは一概には言えずなかなか難しいのですが……
・予算の許す範囲で可能な限り高価な製品を選ぶ
・たくさん試聴して好みの音のものを選ぶ
この2つかなと思います。
ちなみに筆者(うぽる)の愛用品はこちら。
さすがのBOSEという音質と圧倒的なノイズキャンセリング能力です。予算が許す方は是非。
コーデックはAACなので、iPhoneユーザーの方に特にオススメです。
◆ざっくりまとめ
・壁に貼り付く「WAYLLY(ウェイリー)」が便利
・三脚買うなら、高さと剛性感で選ぼう
・BluetoothイヤフォンはコーデックとBluetooth規格のバージョンに注意
お気に入りの便利グッズを選んで、みなさんも快適なダンスライフを!
◆道具は揃った!どうやって覚える?
実際に動画で振付を覚えるときのコツなどは、また別のコラムで紹介する予定です。
お楽しみに!
◆うぽるのオンラインレッスンを受講して、自宅でダンス!
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